
年末年始や何かと飲み会が重なるとき、ついついお酒を飲む機会が増えてしまいます。
散々お酒を楽しんだのは良いものの、翌朝になって後悔するのが「二日酔い」ですよね。
「頭がガンガンする」「気持ち悪くて吐きそう…」
お酒を飲む人なら、こんな辛い思いをしたことがあるでしょう。
そんなツライ二日酔いは、時間が経てば治るものですが、できれば早急にツラさを解消したいものですよね。
そこで今回は、二日酔いで最もツライ「頭痛」「吐き気」を治すための方法を伝授していきます。
目次
- 6. お酒は飲み過ぎないこと!
二日酔いの頭痛と吐き気はナゼ起こる?

二日酔いと一口にいっても、症状は様々です。
・頭痛
・だるさ
・めまい
・吐き気
・喉の渇き
など。
しかし、たくさんある二日酔いの症状のなかでも特に我慢できないのは「頭痛」と「吐き気」ではないでしょうか?
この2つの症状が酷いと、仕事に集中できなかったり、ベッドから起き上がることさえできない、なんて事態もありえるほどです。
なかなか我慢しにくい頭痛と吐き気を経験してしまったことで、お酒が怖くなってしまった、という方も少なからず居ると思います。
では、なぜ飲み過ぎると頭痛や吐き気が起こってしまうのでしょうか?
■頭痛の原因
頭痛には様々な原因があるとされていますが、二日酔いでの頭痛では「アセトアルデヒド」という成分が引き起こしているといわれています。
本来、肝臓がアルコールを代謝して分解してくれますが、飲み過ぎて肝機能の限界を超えてしまったとき、アセトアルデヒドの成分が体内に残されてしまいます。
飲酒中に頭痛が出始める人もいれば、二日酔いとして翌日訪れる場合もあります。
■吐き気の原因
気分が悪く吐きそうになる原因には、やはり頭痛と同じ「アセトアルデヒド」が引き起こしていると言われています。
しかし、その他の場合として、アルコールそのもので胃や食道が荒れてしまっていたり逆流しているせいで、吐き気を感じることもあります。
さらには、お酒と合わせて食べた食事で胃もたれを起こしていたり、冷たいお酒を何杯も飲んだことで胃腸が弱っていることも考えられます。
その結果、吐き気といった症状に繋がってしまうのです。
頭痛と吐き気は予防できる!
一度なってしまえば本当にツライのが二日酔いです。
症状が酷い場合には、二日酔いどころか「三日酔い」「四日酔い」なんてこともあり得るため、お仕事やプライベートの予定に支障をきたしかねません。
このような二日酔いにならないようにするためには、「予防」が一番大切です。
二日酔いは、自分の肝臓の分解能力よりも多いアルコールを飲んだときに起こるとお話ししました。しかし、アルコールを強さは人それぞれなので、たくさん飲んだからといって必ず二日酔いになるわけではありません。
少量のアルコールであっても、空腹時に一気に飲めば二日酔いになる場合もあります。
そこで効果的な予防方法は、「いかにアルコールの吸収スピードを抑えるか」ということです。
下記に、アルコールの吸収を抑える方法をまとめてみました。
何か食べてから飲酒する

お酒を飲んだとき、アルコールの内の2割は胃で消化され、8割が小腸で消化されると言われています。
そのため、空腹のままお酒を飲んでしまうと、アルコールのすべてが一気に吸収されて酔いが回りやすくなります。
あらかじめ、おつまみなどで胃に食べ物を入れておくことで、飲んだお酒が小腸まで届きにくくなり、体内への吸収スピードが抑えられることになります。
お酒を飲むときに効果的な食べ物としては、脂肪分の含まれるチーズなどがおすすめ。さらには、アルコールの分解で失われやすいミネラル・ビタミンなどが含まれる食品を食べるのが好ましいです。
・チーズ
・枝豆
・卵
・あさり
・サラダ
・豆腐
・刺身
これらを飲酒前に食べておくことで、アルコールの吸収をなだらかにしてくれます。
チェイサーを忘れない

二日酔いを予防する方法のひとつに、お酒を飲むときに水分を同時に摂ることが挙げられます。
それだけで大丈夫なの?と思いますが、実はこれは二日酔いや悪酔い予防に非常に効果的。体内のアルコール濃度を低くし、アルコールの排出を助けてくれることで、頭や吐き気が起こりにくくなります。
お酒を飲むときには、一緒にチェイサーとして水やソフトドリンクを飲むようにしましょう。
また、二日酔いにはお酒の種類も関係しています。
ビールや赤ワイン、日本酒などの「醸造酒」は、アルコール分解が難しいため、翌日に残りやすく二日酔いを起こしやすいと言われています。
一方、焼酎やウィスキー、泡盛などの「蒸留酒」では、アルコール分解がスムーズで、二日酔いになりにくいお酒と言えます。
頭痛や吐き気を引き起こさないためには、できるだけ二日酔いしにくいお酒を選ぶというのも方法のひとつですね。
ウコンやサプリメントを飲んでおく

お酒がもともと弱い方や、飲み会の連続で肝臓が弱っているという方は、事前に二日酔い予防のドリンクやサプリメントを飲んでおくのがおすすめです。
肝臓のアルコール分解の働きをサポートし、肝機能を強くしてくれることから、二日酔い防止にとても効果的です。
おすすめの二日酔い防止ドリンク・サプリメントは、
・ウコン
・ヘパリーゼ
・エカス(サプリメント)
などが挙げられます。
性能や効果に特徴があるので、自分にぴったりなものを選びましょう。
ただし「これを飲んだから必ず二日酔いにならない!」と、余計に飲み過ぎてしまうことには注意しましょうね。
それでも二日酔いになってしまったら…?

飲む前と飲んでいる時にしっかり対策したのに、朝起きたら「二日酔いになっている…」ということもあります。
では、残念にも予防が効かなかった場合には、どのような対処をしたら良いのでしょうか?
まず第一に重要なのは、アルコールで失われた「水分」と「糖分」を摂ることです。
水分補給の飲み物は、水よりも浸透力があるスポーツドリンクがおすすめ。
朝起きて二日酔いが分かったら、ひとまずたっぷり水分補給をしましょう。
また、糖分が不足によって頭痛を起こしている場合には、糖分が含まれていて手軽に摂取できるラムネやフルーツジュースを飲むのもおすすめです。
吐き気については、飲酒による胃腸へのダメージも考えられます。
そのため、むやみに食べてしまうとかえって逆効になることも…。
無理して食べることはありませんが、食べられるという場合には、胃に優しくて消化の良いものを選びましょう。
たっぷりの睡眠と入浴で回復を早める

二日酔いでツライ「頭痛」と「吐き気」の原因は、体内に残るアセトアルデヒドだけが原因ではありません。
胃を痛めていたり、アルコールによって睡眠の質が落ちていることも考えられます。
できるだけ早く二日酔いを回復させるには、やはり疲れた体を十分にケアしてあげることが一番。
しっかり睡眠を取って疲れを取るとともに、お風呂に入ることで汗をかき、デトックス効果を高めてくれます。睡眠をしっかり取ることで、頭痛が解消したということもあります。
入浴の方法については、熱いお湯よりも、ぬるま湯で半身浴するのがおすすめ。
じんわり体内から汗が出ると、二日酔いもスッキリするかもしれません。
【危険】二日酔いの時にやってはいけないこと

二日酔いになってしまったら、症状に合わせて対処することが大切です。
間違ったケアをしてしまわないためにも、「これをやると逆効果」「やってはいけないこと」を知っておきましょう。
①迎え酒
「二日酔いは迎え酒で治る」といったウワサを耳にしたことがありませんか?
確かに、迎え酒することでツライ症状を感じなくなったという人もいるようです。
しかしこれは、アルコール成分によって一時的に麻痺しているからなのです。前日のアルコールがきちんと分解されていないのに、新たにアルコールを与えてしまうと、体はもうギブアップです。
そのまま連続飲酒を続けると、慢性的なアルコール依存症にもなりかねません。
そうならないためにも、二日酔いのときはお酒を控えて胃腸に優しい食事を摂るようにしましょう。
②強制的に吐く
吐き気があるとき、指を入れて無理やり吐く人もいますが、これは体にとって大きな負担となります。
指を入れることで食道が傷ついたり、胃酸が上がることで食道や口内が荒れてしまうこともあります。
吐きそうなときに我慢する必要はありませんが、二日酔いのツラさで無理やり吐こうとするのは控えましょう。
③サウナは禁止
お酒飲みの人に良く言われているのが、「飲んだ後にサウナに入って汗を出す」ということです。
しかし、アルコールが入っているときにサウナに入るのは非常に危険です。
なぜかというと、アルコールには利尿作用があり、飲んだお酒の量以上の水分が体内から失われていきます。その状態でサウナに入って汗をかくと、脱水症状になってしまう恐れがあるからです。
しっかり水分を摂っていたとしても、サウナのような高温で水分が失われる環境はとても危険です。頭痛や吐き気を引き起こす原因にもなるため、止めるようにしましょう。
お酒は飲み過ぎないこと!

二日酔いの頭痛や吐き気は、我慢できないほどツライですよね。
でも、残念ながら二日酔いがすぐに治るという素晴らしい薬はまだ開発されていません。
そのため、飲酒する前にどれだけ予防しておくかが大切です。
大事なお仕事や、楽しみにしていた予定に影響しないためにも、自分に合ったお酒との付き合い方を考えてみましょう。
また、これまで飲んでいたのに、二日酔いが怖くてお酒が飲めなくなった、という方もいると思います。そんな方には、事前に二日酔い予防のウコンやサプリメントをを飲むことをおすすめです。
楽しくお酒が飲めるように、あらゆる予防方法を実践してみてください。
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