
飲みすぎた翌朝、悩ましいことと言えば収まらない頭痛や吐き気。
どれほど楽しく飲酒をしてもこの不快感だけはどうしようもなく、辛いものです。
飲酒前に少し対処しておくだけで翌日に飲みすぎを後悔することは減少されます。
この機会に原因や対処法を確認し、楽しく適量のお酒を楽しめるようにしてみるのはいかがでしょう?
目次
- 5. 翌日に持ち越さないために
【原因】どうして吐き気がするのか?

アルコールは体内に摂取すること胃や小腸を通ってしだいに全身へ巡っていきます。
脳に到達した段階でアルコールが脳の神経を麻痺させてしまい、その状態がいわゆる「酔った」状態です。
血液中のアルコール濃度を測定することでどれくらい酔っているのかを判断しますが、爽快期から昏睡期にわたる6段階で判断されます。
(参考:アルコール健康医学協会より 酔いの状態)
最終の昏睡期に至っては死を招く可能性もあるため、アルコールは適量を摂取することが健康で楽しく飲める方法です。
多量に飲酒した際、体は脱水症状を起こしています。お酒は水分として認識されず、利尿作用が高いために体内から水分を奪っていってしまいます。
脱水が原因で吐き気を催すことが多く、その他にもアルコールに含まれる体内に有害なアセトアルデヒドという成分やアデノシンが原因とも言われています。
アセトアルデヒド
アルコールを分解する際に肝臓に到達する過程で生じる物質です。
体内にとっては有害な物質で、頭痛や気怠さに加え吐き気ももたらしてしまう原因となります。
日本人はアセトアルデヒドが分解するために必要な酵素の分泌・活性が弱いと言われているため、アルコールを分解できても体内に残ってしまうことが多いのです。
アデノシン
日本酒に多く含まれている成分で、血管を拡張させてしまう作用があります。
日本酒を飲むことで体が火照る感覚を助長させているのはアデノシンの働きのせいで、メリットも多い成分ですが血管を拡張させすぎてしまうと強い頭痛と不快感をもたらしてしまいます。
胃食道逆流症を発症しているかもしれない?

アルコールの成分が原因で吐き気は起こってしまいますが、「胃酸」が大きく関わってきています。
胃酸の分泌をアルコールが促したことにより、過多に胃酸が分泌されてしまって吐き気や腹痛などの症状をもたらしてしまうことがあります。
「胃食道逆流症」と言われる症状は胃液や胃酸が食道まで逆流するためひどく不快な症状です。
飲酒や過食、ストレスによって年齢問わずに発症しています。
吐き気が収まらないときの対処法!

多量のアルコールを摂取しないことが最適ですが、どうしても飲みすぎてしまって吐き気が収まらないという時。
無理やり嘔吐してしまうと「逆流性食道炎」や「マロリーワイス症候群」を引き起こすことになるため、喉に指をいれて無理やり嘔吐するなどの行動は控えるようにしてください。
水分補給
とにかく体に水分が足りていない状態が続いているため、水を飲むことを意識して下さい。
またスポーツドリンクはナトリウム・カリウムの補給に低血糖を防止してくれるためにより効果的です。
緑茶やウーロン茶には利尿作用があるため、水かスポーツドリンクを飲むようにしましょう。
胃薬
薬やサプリに頼るのも緩和の近道です。
空腹時に薬を飲んでしまうと胃が荒れてしまい、さらに不快感を呼んでしまう可能性があるために消化しやすいフルーツや味噌汁などを胃にいれてから服用して下さい。
アミノ酸
アセトアルデヒドを分解させるためにアミノ酸は効果的です。
魚や肉、ご飯にも多く含まれていますが「しじみ」にもタウリンというアミノ酸が含まれているため、
しじみ汁は飲酒機会が多い方には鉄板の対処法です。
飲みすぎた時にやってはいけないこと

飲みすぎてしまったからと不快感をかき消すために奮闘するかと思いますが、間違った行動が症状を悪化させてしまうことになります。
上記で紹介した方法を試し、それでも効果がない場合は様子を見てから医療機関にかかることが症状緩和の近道です。
①迎え酒
二日酔いにはさらにアルコールを摂取するという間違った知識が時々聞こえてきます。
アルコールには前述通りに利尿作用があり脱水症状を引き起こしてしまうため、アルコールによる吐き気や頭痛を感じている時には全く効果はありません。
むしろ悪化させてしまうため、絶対にアルコールを再び摂取することは控えておきましょう。
②カフェイン
アルコールと同様に利尿作用があり、体の脱水が進行してしまいます。
血管収縮作用がカフェインには含まれていますが急激に血管を収縮させてしまう恐れがあり、頭痛と吐き気を悪化させてしまうため控えるようにしましょう。
③運動
汗を流してアルコールを飛ばしてしまうという考えもありますが、この方法も間違った方法です。
運動することによって体ん脱水症状を悪化させてしまう可能性があります。
肝臓の働きによってアルコールは分解されるため、汗で流れていくのは微量なアルコールです。
体への負担が大きくなり、意識混濁や失神に繋がってしまう恐れがあるため控えて下さい。
翌日に持ち越さないために

これからも楽しくお酒を飲み続けるためには、まず自身の適量を把握しておくことが大切です。
飲みすぎは身体的に負担が大きくなってしまい、結果的に重病を引き起こしてしまう可能性もあるため飲酒を楽しめなくなってしまうかもしれません。
まずは適量を飲み、健康的な飲み方を知ることから始めましょう。
そして翌日にアルコールを残さないためにもドリンクを飲んだり、おつまみを塩分の控えたものを選ぶなど対処をしていきましょう。
二日酔いを防止するドリンクについてまとめられた記事もあるため、参考にしてみて下さいね。
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